「物理の小箱」一宮彪彦
ダイエットには運動は必要ない事を証明する物理学!?!?
物理の小箱―身の回りの現象の「理屈」を「物理」で考える (I・O BOOKS)
- 作者: 一宮彪彦
- 出版社/メーカー: 工学社
- 発売日: 2015/02
- メディア: 単行本
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サブタイトルにあるように、身の回りの現象の理屈を物理で、という訳で取り扱われてる題材は身近なものばかり。
- ダイエット
- エアコン
- 落下速度
- ホームラン
- 飛ぶということ
などですが、この本は一つの題材についてかなり「物理的に」説明してくれています。
数式も沢山出てきて物理の数学部分が苦手な私には少し難しいのですが、高校の物理程度の力で理解できるんじゃないかなと思います。
私はこの本で昔からの疑問が2つ解消されました。それは
- ガリレオガリレイがピサの斜塔で落体の実験をして、重いものも軽いものも同じ速度で落ちると証明したけど、宇宙空間ならともかく大気のあるこの地球上でそれを証明できたことが納得いかない
- 軽く動き回るのは運動とは言えず、ダイエットにはなんの効果もないと言われた事があって、じゃあ寝てても歩き回っても同じなのかよと思った
というもの。あまりにも些細な事なので別に証拠集めをしようとは思っていなかったのですがこの本を読んでそういえばずっと疑問だったなぁと思いだしました。
物理学的には当たり前だったんでしょうね。いとも簡単に
「でも実際は重いものの方が軽いものより早く落ちますよね」と言ってくれています(笑)
めっちゃ沢山の数式を使ってピンポン玉より野球のボールの方が落下速度が速い事を丁寧に証明してくださっているので眠くなりますがもやもやが解消されて嬉しかったです。
2についてはもう衝撃的というか何というか…。
カロリー計算的には運動で消費するカロリーは微々たるものなのでつまり
運動してても寝てても消費カロリーはたいして違わない
というのが物理学的な答えになるようでΣ(゚ロ゚;)
山登りしても基礎代謝を除くと菓子パン1個分(400キロカロリー)くらいしか消費しないって…マジですか(;´・ω・)
つまり消費カロリー的な話しで見ると取り入れるカロリーを制限するのが一番という事になるのですが、とはいえ運動せずに食べないだけのダイエットがよろしくない理由についても触れられていますので、やっぱりダイエットは運動と食事制限がセットであってしかるべきだと思います。物理学的に説明されちゃうと説得力ありますね~(笑)
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数式いっぱい出てくるから、現役の、学校で物理習ってるけどイマイチ実生活と結びつかないから学ぶ気力がわかないという学生さんとかにオススメしたい1冊でした(*´∇`)ノシ マタネ~♪
「LIFE」麻生羽呂、篠原かをり
可愛い動物イラストマンガ+自己啓発という異色のタッグ
1匹の動物をリアル調の動物イラスト、見開きの漫画エッセイ、習性についての考察の順に紹介していくもの。
単に動物の珍しい習性紹介にとどまらずそこを見習ってみるといいのではないかというハッとさせられる着眼点がある1冊。
・温泉に浸かってのほほんとしている印象のカピバラが草原の支配者と呼ばれているのはなぜか。
・キリンvsライオンではどちらが強いか。
・生き方がダメダメに見えるナマケモノを大いに見習うべきなのはなぜか。
などなど。
とにかく漫画イラストが可愛い~可愛すぎる。
シンプルでちょいシュールでクスっと笑えます。
動物たちは命がけで生きています。大げさでもなんでもなく文字通り命を懸けて。
人間でも人生に命がけで取り組んでいる人を見ると学ぶところが大いにあるものなのではないでしょうか。この本はそれを動物に当てはめて考えられるように出来ています。
作者が作者だけに内容としては大量の参考資料からの寄せ集め感は否めませんがさらっと読んでしまえる上に何度も読んで頷きたくなるお手軽+深い1冊。