「人の心を操る催眠術「ブレイン・ハック」」中井英史
テレビで見る系の催眠術は日常生活に利用しづらいけど。
ざっくり言ってしまうと、上手な催眠術のかけ方の本です☆
でも催眠術って、普段他人にかけられませんよね?
たとえ催眠術で相手を自由に操れるって言ったって、普段
「はい、あなたは段々眠くなる~~そして私の言葉に逆らえなくなる~~~」
なんて出来ませんよね(笑)
この本は7割くらいがそういった一般的な催眠術のかけ方を紹介していますが、後半3割くらいは、日常のコミュニケーションで使用できるものと、自分自身に暗示をかけて夢や理想を叶える方法を提示しています。
「自分に催眠術をかける」とは
催眠術は暗示でかける!
という事は、自分に暗示をかけても効く!
自分に暗示って?
自分にかけられた、かけてしまった暗示を解く方法
自分の可能性を広げて夢を叶える方法
日常のコミュニケーションで使える催眠術とは
初対面から相手の心をつかむ方法
ラポールの築き方
相手にばれずにこっそり暗示をかけて相手を思い通りに動かす方法
意中の相手に好感を持たれる方法
・・・などが紹介されています。
前半の催眠術のかけ方に比べると、地味でシンプルな手法ばかりですが、だからこそ日常生活で活用でき、知っているといないとではコミュニケーションの取れ方に大きな違いが出る基本的な行動心理が多く記載されています。
シンプルなものばかりとはいえ、それでも実際自分のモノにして使いこなせるようになるにはそれなりの経験というか実践が必要になると思います。ですが確かに全てをモノに出来たら、かなり「相手に気づかれずに意のままにコントロールする」事が出来るようになると思います。
言うは易し!ですけどね( *´艸`)
「なぜ宇宙は人類をつくったのか」桜井邦朋
倫理観の欠けた知性=ヒト
「なぜ宇宙は人類をつくったのか」 桜井邦朋著・祥伝社
現代物理学が齎した功罪、およびその歴史、次いで生命誕生の起源~人類が知性を持つに至った経緯、果てに人は神となりうるのかという哲学的命題までを一連の流れで論じられています。
人間がここまで知性を得られたのには「ことば」の力が大きく、そしてそのことばには「E言語(外言語)」と「I言語(内言語)」があるとしたチョムスキーやパブロフの話が興味深かった。
それから、今現在の時間を共有している人間以外の生き物全て、同じ宇宙時間を生きてきたものたちであるのだから、人間だけがより高等で貴い存在だという訳では無いというのもなるほどなと大きく頷けるものであった。
が。
そこから後半からラストにかけてが凄い。
物理化学信奉と人間批判
4章が「なぜ人類は知性を持ったのか」であり5章は「人は”神”に代わりうるか」なのだが、そのあたりから人間批判が炸裂する。
まず理論物理学者に対しても「自分たちが世界を知り尽くしているという考え方」をしてはならないという警告をしているが、それ以外の人間に対しても、政治家たちがその人数の1割でもいいから物理に興味関心を持ってくれたら争いは激減する筈なのにと嘆いてみたり、科学嫌いの人間に未来はないと一刀両断してみたり、いわば全方向に牙をむいているのだ。
そして原子力の開発や宇宙科学の開発も、結局のところは政治家が戦争の為に力を入れているに過ぎないとしている所にも、「化学は悪くない。扱う政治家が悪いのだ」と言わんばかりの言い回し。そして科学界にも論文ねつ造など、腐敗は蔓延しているとも述べる。
最後ほぼ愚痴を聞かされてる気分になったのですがどうなんだコレ(;^_^A
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この書籍では人間が現れそして知性を持った事も全て偶然以外の何物でもないと結論付けられているし、科学的に見るとそれは至極当然なのだと思うが、ならば人間がどのように進化していこうとも、それは偶然に依るものが大きくなるのではないかなとも思えてならないのです。
化学信奉大いに結構なのですが、「世界が悪い方向に向かっているのは多くの人が物理学に興味関心がなさすぎるからだ」と断定しているのはどうなんだろうねという印象でした。戦争を引き起こしている人の全てが物理に関心がないわけでもないだろうし、物理が好きだからって全員が平和主義でもないかもしれない。
『知性は理性であることを保証してはくれないのである』
まさにこの言葉の通りであるとは思いましたが。