love2017’s blog

読書感想ブログ

『優しいのに無敵』Dr.スティーブン・トルドー

今回のは邦題タイトルがおかしい。(個人的感想)

 

このリンク先のページ下部に作品紹介があります。↓↓

uwanosora.co.jp

 

『優しいのに無敵』Dr.Stephen Trudeau サンクチュアリ出版

~弱肉強食社会のなか、あなたのままで成功する行動メソッド34~

 

自己啓発本です。

この本でこだわっているのが、成功に「サクセス」ではなく「スライヴ」という単語を選択している点です。

勝利を勝ち取る印象の強いサクセスではなく、成長や繁栄、満足や「やり直す、立ち直る」などの意味に使われる事の多いスライヴを目指そうという著者の思いが込められています。

  • やりたい事があるのにやる気が出ない時には~『勢いを借りよう』
  • 悪い習慣を断ち切って良い習慣を手に入れるには~『悪い習慣、良い習慣』
  • 人間が行動を起こす理由を知って活用しよう~『「行動」を起こすための4つの理由』

などなど、小さな一歩を踏み出して自分の人生をより良いものに変える為のメソッドがひとつずつ丁寧に示されています。

 

人生が上手く行かない。どうして自分だけがこんな目に遭うのか。人生は理不尽だ。産まれた時代が悪い。環境が悪い。自分は不幸だと感じている方にお勧めします。

 

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【個人的感想】

これは先にぶっちゃけちゃうともう

邦題が悪い

としか言いようがない。

 

原題は

Courage to Thrive

Triumph in the Face of Adversity

なので

 

繁栄への勇気

逆境に直面した時の勝利(グーグル翻訳)

 

という、ごく普通の成功法則のタイトル。

しかし邦題の「優しいのに無敵」のつもりで読み進めると途中でかなり違和感を覚えるので注意が必要です。

 

くよくよマネジメント(津村記久子・著)のレビューの時にも書いたのですが、優しい人は時にとても強い事があります。

忍耐強く、辛抱強く、怒りを抑え、機会を待ち、他人に譲り、輪を保つ。

自分を抑えながら自分の事も労わりつつ、周囲と折り合いをつけながら、バランスよく生きる難しさを知りながら実践している人、それが優しい人。 

love2017.hatenablog.com

 

でも今回の本『優しいのに無敵』で対象とされている「読者」はそうではない。

 

怒りに我を忘れ、自暴自棄になり、他者を責め、不平不満をぶちまけ、ドラッグに逃げ、努力もせずに神頼みをして、何もかもを周囲のせいにする。

 

そんな人に向けて著者は心から声をかける。

成長のカギは自分自身にあるのだと。

 

つまりね。

著者は他責まみれの人生を繰り返す心の弱い人を想定してメソッドを仕上げているから、正直言って

 

優しい人が読むと辛いかもしれない

 

と思いました。

内容が良かっただけに邦題がなんだかなぁって感じでした(-公- ;)