love2017’s blog

読書感想ブログ

「橙星」群青

自分が自分ではないとされる。「橙」の意味を「あなた」に託すー

 

 全3巻の漫画作品。SFファンタジーです。

橙星 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

橙星 1 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

 

橙星 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

橙星 2 (IDコミックス ZERO-SUMコミックス)

 

 

橙星: 3 (ZERO-SUMコミックス)

橙星: 3 (ZERO-SUMコミックス)

 

 

SFファンタジーっつってもSF部分は松葉(ロボット)ぐらいで後は魔女と王様と不思議少女のファンタジーがメインを占めますが、こういう構成も漫画らしくていいなと思います。

 

3巻で完結しています。早足ですがきちんと伏線も謎も回収されていると思う。

200年以上眠り続けていたロボット松葉が突然目を覚ました。そこには橙という少女と、橙と共に旅をする仲間たちがいた。橙は幼い頃に王様に捕らえられた少女たちのうちの一人で、プランツペットと呼ばれるうさぎのような玩具(自我がありちゃんと自立して動く)たちと共に、願いをかなえてくれるという4人の魔女を探して旅をしていた。

目覚めさせてくれた橙に惚れて、橙を守ると決めて勝手についてくる事にした松葉。

魔女に逢う度に少しずつ謎が足される。

 

橙とはそもそも「誰」なのか。

王様は何故少女たちをさらって塔に閉じ込めていたのか。

松葉は何故目を覚まし、200年以上経ってもまだ動き回れるのか。

 

ロボットだから人を護るという単純な話ではなく、かといって「ロボットだからって差別なんかしないわ!」という事でもない。松葉はロボットだからこそ意味があるというお話。

 

こういうロボ大好きです。アトムみたい。