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読書感想ブログ

『DEATH「死」とは何か』シェリー・ケーガン

試みとしては面白いのだろうなぁ…という感想でした。

 

『DEATH「死」とは何か』シェリー・ケーガン 文響社

bunkyosha.com

↑↑部分的に無料公開中の様ですね!

 

死とはなにか。

人は死ぬとどうなるのか。

「不死」は幸せなことではない。

自殺が肯定されるとき。

 

などなど、死に関して多くの人が一度は考えたことがあるであろう疑問を丁寧に解説していきます。

 

まず基本として、この本では一貫して宗教的視点を持たない前提で話を進めます。

宗教を否定しているのではなく、本題と離れてしまうからでしょう。

確かに、宗教を交えて話すと死って意外と簡単に解決できる気がする(つまり宗教を切り離すと説明が難しくなる)

 

この本を読んで「なるほどなぁ」と深く納得できた人は恐らく生きることが好きな人。

生きていて楽しいと思っている人。

死を正しく恐れている人だと思います。

そういう人にとって本書は、死を考えることで今の人生をより大切に生きるための言葉が書かれている本になるのではないでしょうか。

 

タイトルはまんま『DEATH』だけど、首尾一貫して人生を前向きに捉えている内容なので怖くもないしむしろ普段は生死のことなど忘れてしまっている人が読んでも面白いかもしれません。

 

 

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【超個人的感想】

この本はつまり、死にたくない人、生きていたい人が読む本です。

どうすれば実りある人生を送れるのか。

そしてどうすればその生きていた時の実績が残せるのか。

自殺を肯定せずに済む思考方。

 

生きて、考えて、思考して、行動して、感じて、伝えて、理解してもらっている時こそが生きている時!人生って素晴らしい!!

 

っていうのを肯定したくて書かれた本でした。

そのために300頁以上費やされるなんて、、本当にみんな「死にたくないけど死は必ず訪れるどうしよう」って考えてるんですねぇ…。