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読書感想ブログ

言いたいことがうまく伝わる『やわらかロジカルな話し方』富樫佳織

この人と昔仕事一緒にやってた人、やり辛かっただろうなぁ…。

 

www.cm-publishing.co.jp

言いたいことがうまく伝わる『やわらかロジカルな話し方』富樫佳織

タイトル通りの本です。

言いたい事がうまく伝わらない、説明が解りづらいとか冷たいとか言われるという人に、ロジカルな組み立てに気持ちを乗せて伝える方法が書かれています。

 

理論的な話し方(ロジカル)に気持ち(やわらか)を乗せるところがこの本の特徴となっています。

 

そしてやわらかを追加するうえで重要なのが「気持ち」と「感情」を混同しない事だそうです。

 

著者いわく、気持ちは「相手への思い遣り」で、「感情」は自分の事だけ考えている物言いという事らしいです。

なので、気持ちは伝えた方が良いけど、感情を入れると話のゴールが見えづらくなりまとまらなくなったり相手にうまく伝わらなかったりするとの事。

 

ロジカルに話す為に会話の内容を組み立てる方法や、気持ちの挟み方などが丁寧に説明されています。

 

ロジカルな話し方って説得力あるけど冷徹だよねっていう感覚があり、且つ「でも理論的に意思伝達して仕事を円滑に進めたい」というビジネスマンにおススメです。

 

 

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【個人的感想】

著者自身が自分で「とても話下手」と言っているが、実際そうなんだろうなと思う箇所がいくつもありました。説明下手というより、これも本の中で書かれているのですが「普段よく「冷たい」とか「怒ってる?」とか聞かれる事が多く」とあるように、相手の気持ちを汲まない、慮らない、言いたい事だけ伝えてわからせようと押す部分があるのが本を読んでいても透けて見えました。

 

それだけならまだしも(;'∀')

 

「今でも油断すると感情的に話してしまいそうになり」とも書かれており、

 

冷徹な上に感情的って、最悪じゃんヽ(゚Д゚;)ノ!!

 

って思いました。一緒に働いていた人可哀想…本人より周囲の方がずっと大変だっただろうなぁ…。

 

気持ちと感情の違いの説明の場面でも、感情についてはネガティブな例ばかりを挙げて「だから感情を入れるのはやめましょう」と書いてたり…。

この人にとっては感情って喜怒哀楽の怒哀しかないのかな?

 

確かに感情的にネガティブな事ばっかり言われてたら話聞く気も失せるだろうなぁ。

 

それか感情を入れると会話が破綻するほど激しく感情的に話してたって事なんだろうかと思いました。普通に嬉しいとか楽しいとか入れた程度で会話が支離滅裂になったりしないだろ…。

 

ただ著者がこれだけ大変そうな人なだからこそ、本の内容は説得力があるのかもしれないですね( *´艸`)

 

「反省しないアメリカ人をあつかう方法34」ロッシェル・カップ

とにかくタイトルが秀逸!(読めばわかる)

 

ec.alc.co.jp

「反省しないアメリカ人をあつかう方法34」ロッシェル・カップ

「文句が多いアメリカ人」「反省しないアメリカ人」「ほめられたいアメリカ人」など、日本人とは価値観が違う(らしい)アメリカ人と上手に仕事を進めていくにはどうしたらいいかというビジネス書です。

 

アメリカ人は権威権力に関わらず誰でもが提案してもよく、しかし問題を解決すべきなのは権威権力のある人間(会社だと上司)だと考えている。らしいです。

 

だからアメリカ人は不平不満はガンガン上司に訴えるけど、対案や「こうしたい」は言わない(それは上司が考える事だから)のだそうです。うわめんどくせぇ…。

 

ただ不平不満を言うのは日本人にもよくいる話で鬱陶しく感じますが、本書で説明されているアメリカ人は「言えばわかる」らしいです。

 

ガンガン不平不満言ってきても「こういう理由であなたの期待には添えません」と言うと納得するらしい。ほんとかよ…。日本人で職場で常に不平不満ばかり言ってる人って、できない理由を言っても納得してくれない人が殆どなのでにわかには信用できないですが、アメリカ人はそうなんですかね…。

 

外資系など、アメリカ人と一緒に働いている日本人の方は読んでみると考え方の違いが判ると思います。

 

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【個人的感想】

これね、本当にタイトルが秀逸だと思いました。

「反省しないアメリカ人を扱う方法」と謳っておりますが、

内容をよく精査すると、はっきり言って

 

ここが変だよ日本人

 

的な内容になっております。

 

「日本人ははっきり言わないからアメリカ人は不満に思う」

「会議中に日本語で話すとアメリカ人は疎外されたと感じるからやめろ」

アメリカ人は母語が英語じゃない人の苦労なんて知る筈ないんだからその苦労なんてわかんねーよ」(しかも「職場にアメリカ人が日本語を学べる機会を用意するのも効果的です。でもアメリカ人に仕事で日本語が使えるようになる事を期待しないように」とか念押ししてるし。アメリカ人が日本語喋れないんだったら日本人が英語大変なのも同様だって理解しようよ…)

 

などなど。

本書に出てくるアメリカ人同様、著者(アメリカ人)も結局

「日本の風習おかしいから日本人がアメリカ人に合わせてね(当然でしょ)」っていう態度。

 

アメリカが強国な理由を垣間見た気がしました…。

これぐらい神経太くなきゃ世界なんて取れないわ…。