「反省しないアメリカ人をあつかう方法34」ロッシェル・カップ
とにかくタイトルが秀逸!(読めばわかる)
「反省しないアメリカ人をあつかう方法34」ロッシェル・カップ
「文句が多いアメリカ人」「反省しないアメリカ人」「ほめられたいアメリカ人」など、日本人とは価値観が違う(らしい)アメリカ人と上手に仕事を進めていくにはどうしたらいいかというビジネス書です。
アメリカ人は権威権力に関わらず誰でもが提案してもよく、しかし問題を解決すべきなのは権威権力のある人間(会社だと上司)だと考えている。らしいです。
だからアメリカ人は不平不満はガンガン上司に訴えるけど、対案や「こうしたい」は言わない(それは上司が考える事だから)のだそうです。うわめんどくせぇ…。
ただ不平不満を言うのは日本人にもよくいる話で鬱陶しく感じますが、本書で説明されているアメリカ人は「言えばわかる」らしいです。
ガンガン不平不満言ってきても「こういう理由であなたの期待には添えません」と言うと納得するらしい。ほんとかよ…。日本人で職場で常に不平不満ばかり言ってる人って、できない理由を言っても納得してくれない人が殆どなのでにわかには信用できないですが、アメリカ人はそうなんですかね…。
外資系など、アメリカ人と一緒に働いている日本人の方は読んでみると考え方の違いが判ると思います。
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【個人的感想】
これね、本当にタイトルが秀逸だと思いました。
「反省しないアメリカ人を扱う方法」と謳っておりますが、
内容をよく精査すると、はっきり言って
ここが変だよ日本人
的な内容になっております。
「日本人ははっきり言わないからアメリカ人は不満に思う」
「会議中に日本語で話すとアメリカ人は疎外されたと感じるからやめろ」
「アメリカ人は母語が英語じゃない人の苦労なんて知る筈ないんだからその苦労なんてわかんねーよ」(しかも「職場にアメリカ人が日本語を学べる機会を用意するのも効果的です。でもアメリカ人に仕事で日本語が使えるようになる事を期待しないように」とか念押ししてるし。アメリカ人が日本語喋れないんだったら日本人が英語大変なのも同様だって理解しようよ…)
などなど。
「日本の風習おかしいから日本人がアメリカ人に合わせてね(当然でしょ)」っていう態度。
アメリカが強国な理由を垣間見た気がしました…。
これぐらい神経太くなきゃ世界なんて取れないわ…。