「昔久街(なつかしまち)のロジオネ」夢花李
画面の美しさが素晴らしい作家さん。
漫画の短編集です。
表題の「昔久街のロジオネ」
ひとり暮らしの女子大生ヒメユカの所に突然やってきた少年ロジオネ。
「一丁目桔梗屋の姫様」
恋するやくざの跡継ぎ少女の数日間。
「僕のシャララ。」
未熟な魔法少年と普通の高校生の男の子の話。
「ROBOT」
近未来のお世話ロボットと蘇生を繰り返す少女の話。
どれも可愛らしいお話なのですが、ROBOTが一番好きです。
ロボットの青年は壊れる事もなくずっと、愛しい人が成長して死んでまた再生していくのを共にします。退廃した世界と、一瞬登場するとても頭の良さそうな少女。
大きなストーリーの一部分の様で、とても奥行きのある感じがします。
SF小説では描けない、女性作家さんの描く「漫画」ならではのロボ感がとても好きです。
あと、この作家さんの出身なのだと思いますが京都弁??みたいな話し方のキャラクターがよく出てくるのですがそれも好き。個性がありますね。方言っていいなぁ。